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      「連鎖」 by 真保裕一

連鎖

講談社
真保 裕一


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オススメ度:★★☆

主演織田裕二で映画化された「ホワイトアウト」の原作者のデビュー作(1990)。友人の自殺に不審な点を見出した主人公-厚生省の元食品衛生監視員-が汚染食品の横流しの真相に近づくと共に友人の自殺の真相も究明されていくハードボイルドミステリー。既に15年前の作品になるが、古臭さはなく、アメリカ産牛肉の輸入が禁止されている 2006年のいま読むと新鮮かもしれない。どこの物とも知れない食品を安易に口にすることのできる今、その危うさに気づかされる。そういった点において一読の価値ありと思う。全体的に説明調になっているが、ストーリーが速度を増すはずの後半部においてはちょっといただけなかった。

 

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2006-01-24 00:35:13
      読書感想文
[ 日記 ]

去年もそうでしたがこの時期になると「読書感想文」でアクセスされる人が急激に増加します。アクセス数が通常の3-4倍になります。夏休みの宿題で「読書感想文」っていうのは未だにポピュラーってことですね。あと、夏休みの終わり間近に宿題を片付けるってことですね。なんかホッとします。

 

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2005-08-30 23:19:25
      「グランド・フィナーレ」 by 阿部和重

グランド・フィナーレ講談社阿部 和重
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オススメ度:★★★

132回芥川賞受賞作品。ロリータの性癖を持つ主人公。その性癖が原因で離婚となり妻と愛娘と離れ故郷(神町)で暮らすことになる。故郷の同級生(母校の先生になっている)の依頼で女子小学生2人に演劇を教えることになるあたりから作品はフィナーレに向かい加速していく。
前半は退屈な作品だが、友人達と飲んでいるときにみんなに離婚原因となった事の顛末をばらされるあたりから文章に張り詰めたものを感じた。初期の作品と比べ表現することにパワーがさかれ文体などは阿部オリジナルを確立している。ただ、取り上げたテーマが私に合わなかったのか内容はパワー不足になった感がした。

 

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2005-08-28 22:55:40
      「永遠の旅行者」 by 橘 玲

永遠の旅行者 (上)

幻冬舎
橘 玲

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永遠の旅行者 (下)

幻冬舎
橘 玲

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オススメ度:★★★☆

「マネーロンダリング」の橘氏の2作目。国籍を捨てたことにより納税義務から解放された元弁護士が、見知らぬ老人の孫娘を救う物語。孫娘の失踪した父親の行方、母親を殺した犯人は?老人の過去とは?...ふんだんにキーワード(タイトルの永遠の旅行者は納税義務から解放された人々の意、分裂病、シベリア拘留・満州、アメリカのホームレス事情、ハワイ)が盛り込まれていて退屈させないが、パワーが分散してしまいどれも深堀が足りない感がある。ただ、戦争といったテーマを広い読者層に読ませるにはこういった紛れ込ませ方が良いのかもしれない。「マネーロンダリング」の方が個人的に面白かった。

 

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2005-08-24 23:12:05
      「土の中の子供」 by 中村文則

土の中の子供新潮社中村 文則
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オススメ度:★★★☆

133回芥川賞受賞作。そういえば132回受賞作は阿部氏の「グランド・フィナーレ」だったんだよね。読んでないなぁー。阿部氏の作品は「アメリカの夜」、「インディヴィジュアル・プロジェクション」は読んでいて「インディヴィジュアル・・・」の装丁は当時の小説では群を抜いてセンスが良くて小説で初めてジャケ買い?した思い出の書になる。今ごろ賞をあげるんだったらあの作品で受賞のほうが適切でしょう。
本作品の感想だけどキーワードは幼児虐待、PTSD、トラウマで主人公は幼少の頃の過酷な体験からマゾヒストの一面を持つが、マゾヒストはエピソードの一つであり作品のメインテーマになり得ない。率直に筆力はあるし芥川賞受賞して問題はないと感じた。過酷なエピソード(タイトルにもつながる場面など)の描写や生物、缶を落とす場面での心理面の描写、そして自分が落ちた場合の想像の表現力は緻密で精度の高さを感じた。
好感を持った点が二つあり、一点は溢れている多々の作品のように幼少の頃の過酷な体験を犯罪の動機付けにしていないこと。動機が弱い、貧弱というのが最近の小説の課題ということだけど、この作品では幼児虐待を受けた主人公が何か事を起こす動機にしておらず、主人公の状態(幼児虐待のトラウマ→マゾ)の原因に終始している。もう一点はネタバレになってしまうが、終わり方が明るかったこと。
蛇足ですが、私は本作を文藝春秋(9月号)で読んだんですが、選評は一読に値する面白さです。あと、家族(主に妻・百恵)を語った三浦友和のインタビューや落語について立川談志×宮藤官九郎などがあって充実した内容なので文藝春秋もオススメです。

 

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2005-08-19 00:49:39
      「流星たちの宴」 by 白川道

流星たちの宴

新潮社
白川 道

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オススメ度:★★★

株つながりで読んだ一冊。タイトルからしてプンプン男の匂いがしている。徹頭徹尾ハードボイルドな作品である。「これぞハードボイルド!」を読むのは「棒の哀しみ」以来かなぁ。
ドラマ化された「天国への階段」の著者のデビュー作品。本作品はバブル期の自身の体験を生かした金融ハードボイルド小説。出てくる要素は、株、麻雀、水商売、ヤクザ、ギャンブル、女であり、ベタベタしていない友情であり上下関係である。ハードボイルドが好きな人には文句なくオススメ。読み終わった後に止めたタバコをふかしたくなった。

 

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2005-08-16 18:33:29
      「欠陥住宅物語」 by 斎藤 綾子

欠陥住宅物語幻冬舎斎藤 綾子
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オススメ度:★★★

地価が底をついたと騒がれている昨今なんで、家の購入を検討されている方もいることでしょう。この本は、斎藤氏の欠陥住宅を購入した実体験を柱に20代の男性遍歴が語られる。完全受容型の女性が男と母親に翻弄される姿に「あー、もう」ともどかしく感じさせ、ささやかながらも意志を見せ反発する場面などは「がんばれ」と応援させるように作品に移入できる仕掛けは整っている。
お家の購入を検討されている方は慎重になんなきゃなと思うので一読の価値アリ蟻。

 

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2005-08-14 10:54:59
      recoreco.jp 閉鎖してたんですね
[ 日記 ]

出版社の株式会社メタローグ倒産に伴い、書評サイトの「recoreco.jp」も閉鎖していたんですね。暫く利用していなかったので気付かなかったです。残念です。

 

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2005-08-07 00:23:35
      「マネーロンダリング」 by 橘玲

マネーロンダリング幻冬舎橘 玲このアイテムの詳細を見る

オススメ度:★★★★

2005年7月発売の最新作「永遠の旅行者」を早く読みたくて仕方ない。マネーを扱ったハードボイルド小説。香港在住の投資コンサルタントの主人公に日本から美人の依頼人が訪れるあたりから物語は高速化する。文庫本で 550p 弱あるのでそれなりのボリュームだが一気に読めた。私の好きな要素(ハードボイルド、マネー、失踪など)が散りばめられているので、そういった要素が好きな人にはオススメ。あと、文体はハードボイルドっぼい特有のクサさはなくサラっとした感じ。それがまたこの作品にマッチしているように思う。

橘玲氏のデビュー作がコレなので、新作はかなり期待してしまう。

 

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2005-08-07 00:17:16
      「波のうえの魔術師」 by 石田衣良

波のうえの魔術師文芸春秋石田 衣良
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オススメ度:★★★☆

私が石田氏に関して知っていることはテレビドラマ「池袋ウエストゲートパーク」の原作者ってこと。テレビドラマは好きでスペシャルも見た(深夜にたびたび再放送されていますよね?)。ただ、氏の小説は本作が初めて。本作品もテレビドラマ化(ビッグマネー)されているみたい。相場小説ってどことなく勝負師、ハードボイルドを求めてしまうと思う。そういった世を捨てた孤独なスリルっていうんではなくて、逆転サヨナラ勝ち活劇っていう感じだった。

 

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2005-08-02 23:55:29
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